<今日のあらすじ>
テントの外にいたら気づかぬ内に野犬に囲まれ、テントに戻れなくなった。
・・・と勝手に思い込み、テントの外で息をひそめて朝を待った。
<2013.06.17>
バイコヌールから10km西 → アラルから55km南
起床。
朝は涼しい。太陽が出てもまだ20度以下。
出発!!
今日も地平線が伸びる。
しばらく未舗装・・・。
滑らかな舗装路最高!!
列車と並行に走る。
今日は未舗装路が特に長い。
走行距離が伸びない。
やっと舗装路!!!
砂漠にいるみたい。
前後左右に何も無い。
小さな街をかする。
特に用もないのでスルー。
アラルまで115km。
また地平線ーーーーーーー。
干からびた湖。
街が見える。
見える・・・が、まだここから10kmある。
さっき見えた街に到着。
ここでも何もせずスル―。
上る。
ひたすら緩い坂を上る。
ここも何も無い。
馬たち。
放牧地帯に入ったようだ。
少し早いが、隠れられそうな場所があったので走行終了。
メインの道路から300m程離れた所。
人も来なそう。
夕食のメインディッシュは牛肉の缶詰。
ポテトや玉ねぎも入っていた。
缶詰ってごみを持ち歩くのは面倒だけど、
炎天下でも腐りにくそうなので常に1個は持っている。
ここにテントを張った。
写真の右に見える小さな山の上に寝転び、休憩。
そこは適度にくぼんでいて周りからうまく見えないようになっている。
通り過ぎる車や列車を眺めていた。
・・・
そして、日が暮れる。
23時頃、辺りがやっと暗くなる。
それでも微かに周囲が見えるくらい。
そんな時、突然ヒヒーンと馬の鳴き声がした。
でかい犬みたいなんに追い立てられて、馬の大群が近くを通り過ぎた。
誰かが馬を家に帰すために近くを通っているのかと思い、
慌ててテントを引っ張って、更に見えにくいところに移動した。
そして、馬がこっちに来た時にテントを離れられるように、
貴重品と防寒用に寝袋のシーツカバーを持って、さっきいた小さな山の上に移動。
馬の大群がどこに向かっているかを確認。
どうやら馬はこっちには来ないようだ。
しかし、まだ近くにいるので、しばらく動向を注視。
するとその時、テントの周囲から ブルルルふごふご という鳴き声が複数聞こえ始めた。
これは野犬でも集まっているのだろうか。
これはまずい。
小さな山の上で息をひそめ、近くの野犬たち(だと思っていた)が去るのを待った。
しかし、野犬たちが去る様子は無い。
・・・
どうしよう。
・・・
テントに戻って野犬たちに気付かれるよりは、
ここで動かず野犬たちが去るのを待つ方がいいかな・・・。
幸い、手元には防犯スプレーとライトがある。
防寒用にシーツも持っている。
自分の居場所も小さな山の上で、野犬たちが来る方向も多分限られている。
そのまま動かず、野犬たちが去るのを待った。
・・・
寒い・・・。
気温は13度くらいか。
昼が暑いので服は薄着。
それに、怖い・・・。
実際に野犬に襲われたらどうしよう。
星空がやけにきれいで、流れ星も時折見える。
でもこの時は星空なんか見たくなかった。
これほど日が昇るのを渇望したことはない。
こうして、テントの外で朝日が昇るのを待った。
【走行距離】
本日:159km
累計:12,878km
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