<今日のあらすじ>
嵐に見舞われ進むのを躊躇している時、車に乗せてくれるという2人組が現れた。
車に乗せてもらうことにした。ワープ!
その人たちはピストルを持っていた。
<2013.06.15>
クズロルダ → クズロルダから100km北西
起床。
朝食が出た。
出発!
年季の入った看板。
アクトゥベに向かうので右へ。
HYUNDAI。
日本よりも韓国の企業をよく見かける。
豪華なモスクがあった。
アラルまで454km。
目下の目的地はここ。
クズロルダ(現在地) → バイコヌール → アラル → アクトゥベ と進む。
街を抜けた。
ここからまた広大な地を走る。
何このオブジェ。
背景に溶け込んでいる。
舗装路だったり、未舗装になったり。
街が近いためか、牛馬がいる。
トラックの運ちゃんと。
トラックとすれ違う度、彼らは手を振ってくれたり、クラクションで挨拶してくれる。
中には「邪魔だーーーー!」という意味でクラクションを鳴らす人もいるんだろうが、
そんな雰囲気はカザフスタンでは感じたことが無い。
農薬散布中。
雲行きが怪しい。
後ろは晴れているんだけど。
雨が降っているのが見える。
このままではそこに突っ込むことに。
小さな街を抜ける。
路面がひどい。むぅ。
風が吹き始めた。
やばい真っ直ぐ走れない。
レインウェアを着るか・・・。
気力補充にスニッカーズを食べていたら、横に車が止まった。
いかつい2人組が乗っていた。
彼らは車に乗せてくれると言う。
いかにも怪しい感じだが、だからこそ大丈夫な気がしたので
車に乗せてもらうことにした。
車に乗せてもらってすぐ、雨が降り出した。
車内にて。
2人の間にスイカやサンダルが置いてあって、彼らは運転中にそれらを片付け始めた。
そこでふとピストルが目に入った。
見間違いか・・・それとも・・・。
しばらくして雨が止む。
スイカを食べに車を降りた時、ピストルの箱を発見した。
箱のことを彼らに言うと、何か言っていたがよく分からない。
再び車に乗ると、彼らはピストルを見せてくれた。
そして、外の標識に向けて撃ち出した。
本物だ!!!
標識に穴が開いた!!!!
やばい!これは早く車を降りなければ!
・・・
次第に青空が見え始める。
僕は「天気が良くなったからもう降りるよ。」と彼らに伝えた。
彼らは「一緒に行こうよ。夜は車で寝ればいい。」と言ってくれたが、僕は車を降りた。
別れ際、彼らは飯でも食ってくれと1,000テンゲ(670円)を渡してくれた。
逆に、僕がお礼にお金を払うと言っても彼らは聞かず。
水は、食料は足りているかと心配もしてくれた。
結局、彼らの行動は全て親切心からのものだったようだ。
それでも念のため、僕は彼らが見えなくなってから道を少し戻り、
道路から見えない所にテントを張った。
・・・
今回の出来事でカザフスタンの危険性を改めて認識した。
今回、親切な人に出会えたのは偶然だったのかもしれない。
危害を加える人に出会う可能性もある。
カザフスタンでは飲酒運転、薬物の使用、ピストルの保持を見かけた。
それらに実際に遭遇すると、危害を加えられなくとも恐ろしい。
僕は今回催涙スプレーを持っているが、もしスプレーを手に取る前に襲われたらアウト。
強盗は「今から襲撃するよー、心の準備をしておいてね。」なんて言うはずもない。
安全対策・・・悩ましい・・・。
複雑な心境で今日を終えた。
【走行距離】
本日:72km
累計:12,587km
(加えて、20~30km車に乗せてもらった。)
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難しいところですよね。
一度襲われた経験があればなおさらかと思います。
もう防弾チョッキを着てその上から鎧を着るくらいでないと、安心して走れなさそうです。